無駄に思える努力にこそ価値がある
- がんばるね~!!
- プロップスのみの販売予定はありますか?
- えぇぇ~!すごい。。地道すぎます、泡盛愛
- 地道な作業ですね!応援してます!
これは、オリジナル泡盛に付けているおまけのプロップスに、僕が手で1枚ずつミシン目を入れていることに対するリアクションの一部です。
中にはこんな反応も。
- 一体何時間かかるんですか?
明らかに呆れている様子(苦笑)。そして、その表情からは・・・そんなに時間をかけたら儲けがなくなりませんか?という冷ややかな反応もひしひしと伝わってきました。
確かにビジネスとしてはこんな馬鹿げたことはないでしょうね。自分の手で1枚1枚ミシン目を入れるなんて自分の時給を考えたら呆れて話しにならない。そうかもしれません。
ミシン目を入れている理由
そもそもなぜミシン目を入れているのかというと・・・
- 飲み会をもっと面白く!
- 泡盛の文字を拡散させたい!
- 一緒に撮って全国の泡盛ファンをつなげたい!
こんな思いから泡盛を楽しんでいる写真を10000人分集める挑戦(10000あわもりチャレンジ)をしていることが関係しています。
そんな中、「酔っ払いにハサミ、カッターは危ない!」というご指摘をいただいたのがきっかけで、酔っ払っていても手でプロップスが切り取れるようにと思って始めました。

こんなんじゃ大赤字です
泡盛の価格を決めるのにこんな手間やコストはみていないわけで、この辺を入れ始めたら確実に赤字です(機械でミシン目を入れるのはロットの問題やコストが割高なのでスルーしてくださいね)
ビジネスとして考えたらどうなん?僕だってそう思います。
「ボランティア的ならやらない方がいい。ビジネスとして成立するようなものにしないとまったく意味がない」とオリジナル泡盛を造るときに、酒造所の方から言われました。
安かったら売れるかというとそうじゃないし、赤字になるようなものが売れても何も変えることはできない。そう言われているように感じました。
だから儲けたくて泡盛を造ったのか?というと、もちろんそうじゃないけど最終的には、一般的な泡盛と比べるとかなり高めの価格設定になりました。それでも自分でミシン目なんて入れてる日にゃ大赤字です(苦笑)
計ったらミシン目を1枚入れるのに5分くらいかかりました。誰もがバカバカしいと思うことこそ、やりきった時には価値があると思っているのですが、手元にあるのが200枚としたら1000分だからざっと16時間超。
もったいないなぁ~。計算してしまうと・・・さすがにネガティブな感想も生まれてきました。
でも実は楽しかったりする
手でミシン目を入れること自体は嫌じゃない。というか無心になれる時間なので意外に楽しいです。それに、ミシン目を入れることで使われないで捨てられるプロップスが減らせるとしたらすごく嬉しい。
当初は普通のカッターでミシン目を入れていたのですが(←地道過ぎる)、「ミシン目カッターなら簡単にできるよ」と教えてもらったので、すぐに買ってきました。
小回りが利かないから径が小さいのを買い直したり、使い慣れていないミシン目カッターのせいで最初のうちは余計に時間がかかったり。でも何枚も切っているうちに早くなってきたんですよね。だいたい3分30秒を切るくらい。
はじめは5分かかっていたことを思えば、ちょっとしたことで1分30秒も縮められるってすごくないですか?日本一の手作りプロップス職人を目指すとかネタで言っていますが、目指せそうです。こんなバカバカしいことでも、発信するって大事ですね(苦笑)
好きなことで儲けないといけないの?
そもそも僕にとっての泡盛の活動は好きなことをやっている時間です。こういう趣味に打ち込んでいることとなんら変わりません。
- 読書にハマる
- マラソンにハマる
- マジックにハマる
- ゲームにハマる・・・etc
例えば、読書にハマって月に20冊以上読んでいる人に向かって、
- 1日何時間読んでいるんですか?
- 本にいくらお金をかけているんですか?
という反応はあっても、それでいくら儲かるんですか?とはならない。普通の感覚じゃなりませんよね?
確かに僕は泡盛を造ってそれを売っているわけですけど、だからって儲かる?儲からない?ということだけで判断されるのは何か違うような気がします。純粋に好きなことを追求するのってしょせんは自己満足だと思うので、それを安易に収入に結びつけようとすること自体に無理があると思います。
お金がないと好きなことはできない?
単に好きなことをやり続けるのは難しくないけど(と思っています)、好きなことが安定した収入に結びつくのは簡単なことじゃないと思います。自戒を込めて書きますが、だからといって好きなことがあってしたいと思っているのに、ウジウジして何も行動しないのはナンセンスの極みです。
だって「お金2.0|佐藤航陽」などで書かれているような、好きなことでしか生きていけなくなるような時代が来るのに、その準備をはじめておかないなんてもったいないと思います。
それからもうひとつ。好きなことをするのにそんなにお金はいらないってことが最近になってよくわかりました。手元にお金を用意してからじゃないと好きなこと・やりたいことができないってことはないです。これはクラウドファンディングに挑戦してよくわかりました。
だから他の仕事である程度収入を確保しておかないと好きなことができない。こういう考え方に縛られているような人が言う「好きなこと」っていうのは、かなり微妙だと思いますね。
そうそう。いつの間にかミシン目を入れるのに2分を切れそうな日が出てきました(^^)v

こういうのがまさしく「好きこそ物の上手なれ」かなと。こんなバカバカしいことって自分でも思いますが(苦笑)、バカみたいに続けているとこういうことに結果的につながるんですよね。
- メディアに出たり
- オリジナル泡盛が売れたり
- イベントに来てもらえたり etc
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好きを仕事にするのはかなり難しいけれど、儲かりそうかどうかはちょっと忘れて、好きなことを純粋にやり続けてみようと僕は思っています。