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相続はチャンス!?

相続アドバイザー養成講座で、「相続はチャンス」というフレーズを耳にした時に、「なにが?」「なんで?」と思いましたが、 講師の説明を聞いていて納得しました。

財産の大部分が現金なら、相続人間で分けるのも簡単だし、相続税も現金で一括納付できます。

ですが、多額の相続税が課税される資産家の方というのは、財産に不動産の占める割合が非常に高く、現金と違って遺産分割も不動産の場合は手間がかかることを考えると、不動産を売却して納付期限(10ヶ月)までに納税資金を確保するには、相場よりかなり安く売らなければならないないことも多いのではないでしょうか。

僕のような庶民感覚では、タイミングを見ながら不動産を売って現金に換えておけばいいんじゃないのと簡単に考えてしまいますが、なんでもないときに土地を売ると、ご近所や一族からどうな風に思われるかわからないし、先祖代々受け継いできた土地を自分の代で手放したくないという思いもあって資産家の方には、土地を売りたくてもなかなか売りにくい事情があるようです。

ところが、相続がきっかけであれば、「相続税を支払うために土地を手放すしかなかった」と理由がハッキリしているので、まわりにも納得してもらえるし、堂々と土地が売れるとのこと。

まわりに気兼ねなく売れるという他にも、相続税申告期限から3年以内に売却するのであれば、「相続税の取得費加算の特例」といって、相続で取得した土地(建物)に対する相続税の金額を取得費に加えることができ、売却時の譲渡益に対する所得税、住民税を抑えることが出来るメリットもあります。

土地持ちの資産家の方にとって、相続は”土地を売る”チャンスであり、土地を売って、財産のうち現金の割合を増やしておけば、将来の遺産分割対策にもなるし、納税資金対策にもなるというお話でした。

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司法書士・行政書士 伊藤 薫

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