遺産の調べ方と注意したいこと

遺産分け

ひとくちに遺産といってもさまざまなものがあります。

現金や預貯金、不動産はもちろん、株式などの有価証券、被相続人(今回亡くなった方)が債権者になっている貸付金などの債権、貴金属や骨董品などの貴重な動産など見落としがないように調査をする必要があります。

また、忘れてはならないのが借金等のマイナスの遺産です。亡くなって時間がたってから多額の借金が発覚することも多いため、しっかりと調査しておく必要があります。

不動産の調査

自宅などの不動産をお持ちであれば、登記した時の権利証(登記済証・登記識別情報)、不動産の登記事項証明書を探しましょう。登記をしていない不動産の場合は権利証はありませんので、固定資産税の納税通知書を確認します。

また、役所で名よせ帳を確認すれば、亡くなった方がその市町村内に所有していたすべての不動産を調べることができます。

単独で所有していた不動産だけでなく、他の方と共同で所有していた不動産は見落としがちなので、注意が必要です。

預貯金の調査

銀行預金は通帳・カードがあればその口座の残高を調べます。通帳・カードが無くても取引がありそうな銀行には口座の有無・残高を照会することできます。

ただし、銀行が口座名義人の死亡を知ることで、口座が凍結されて預金が引き出せなくなることがあるため、照会にあたっては注意が必要です。

債務の調査

借用書や金融機関から送られてきた通知書などを探しましょう。支払いが口座引落しの場合は通帳からわかることもあります。

亡くなった方自身の借金だけでなく、頼まれて他人の借金の保証人になっていた可能性はなかったかどうか、保証契約書などがないかも探してみる必要があります。

コラム|思い込みは禁物です!

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これは相続にまつわるある数字ですが、何だと思いますか?

これは僕が関わった相続手続きの中で最も少なかった相続人の数と最も多かった人数です。友人の司法書士は100人以上という案件もあったようですが、50人を超えれば相当な人数です。

相続人がここまで増えてしまうのは、長い間手続きをしていなかったという当事者の事情によるところが大きいわけですが、単なる怠慢が理由かというとそういうわけでもありません。

  • 亡くなった叔父が不動産を持っていると思わなかった・・・
  • 何代も前のことだから手続きは済んでいるものと思ってた・・・

他にも「自宅や主な不動産は手続きを済ませたのに、まだこんな不動産があったなんて・・・」という具合に、非課税の道路など長い間完全に忘れられていた不動産というものも。

手続きが済んだ後に、ある不動産が漏れていたことがわかった場合や手続きをまったく忘れていた場合は、相続人が思わぬ人数に増えていることが考えられので早めに済ませていた場合の何倍も手続きが大変になります。

一方で相続人が少なければ手続きが楽かというと、相続人が1人ならその通りですが、相続人がいないケースでは、相続財産管理人を選任するといった特別な手続きが必要になります。

自分には関係ないと思われるかもしれませんが

知人にお金を貸していたけど返してもらう前に知人が亡くなって、調べてみたら相続人がいなくて(相続人全員が相続放棄をしている場合等も)、知人名義の不動産を売却して回収したいといったケース。

身寄りのなかった知人の葬儀費用を立て替えて葬儀をしてあげたので、知人の預金から葬儀費用を受け取りたいといったケースが該当すると聞くと、いかがでしょうか?

  • 手続きが済んだと勘違いしている不動産がないか?
  • 見落としている不動産(道路部分など)がないか?

相続で土地や建物の名義変更を行う際は念入りに確認されることを強くお薦めします。

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