ナルク エンディングノートのレビュー

エンディングノートの選び方

エンディングノートといえば「ナルク エンディングノート」というイメージがある、いわば草分け的存在のエンディングノートです。

かゆい所に手が届くエンディングノート

約50ページのほとんどのページがもしもに備える内容です。8ページの「Ⅱ私の家族へ」にこう書いてありました。

「私はいつ死んでもよい」、これはある意味で大変幸せな人の言葉だといえます。しかし、漫然とした本人の感想としての言葉だとしたら、遺される者にとってはあまり幸せとはいえません。

ここでは、介護や死のあり方、葬儀の方法、お墓や遺言について自分の希望や指示としてのチェックをし、必要があれば記入してみてください。 このことによってはじめて具体化されるからです。

ナルク エンディングノート

エンディングノートの草分け的存在だけになるほどなぁと感じました。確かに「私はいつ死んでもよい」というのは、それだけではどことなく無責任な言葉に聞こえます。

20ページにある「後に残す言葉・渡したいもの」という項目は他では見た記憶がありませんが、何かと活用できそうな項目だと思いました。家族に残したいものというのは、何も財産に限らないわけです。この項目はメッセージというよりは、家族に贈りたい言葉を書き留めておけるページのようです。

また、相手も家族・兄弟・孫・友人等と相続人に限られないので、思い出の品など特定の人に譲り渡したいものは、遺言書ではなく、ここに書いておくと良いと思いました。改良を重ねて完成したかゆいところに手の届く、エンディングノートだと思います。

時間預託システムとは?

ナルクといえばエンディングノートのイメージが強かったのですが、NALC(ナルク)とはニッポン・アクティブライフ・クラブの略称で、全国組織のボランティア団体なんですね。

ナルクの最大の特徴は「時間預託システム」という助け合いの仕組みです。ナルクのホームページでは「時間預託システム」は次のように説明されています。

サービスの必要な会員にサービス出来る特技を提供し、このサービスを提供した活動時間を点数としてNALCに点数預託(貯蓄)しておき、いずれ自分にサービスが必要になったときや、配偶者・両親・子供(但し、介助・介護なしには通常の生活が出来ない子に限る)のために預託した点数(貯蓄)を引き出し、サービスを受けるなど。活用する制度です。

元気なうちに働いて(得意なサービスを提供して)ボランティアのポイントを貯めておいて、自分が支援を必要とするときにそのポイントを使ってサービスを受ける仕組みのようです。

ポイントをお金で購入することはできないようなので、どんな人でも自分で活動してポイントを貯めなければ利用できないという点はシンプルでわかりやすいと思います。受けることができるサービスは、介護のような直接的な支援の他に、こういったものまであって実に幅広いです。全国的な組織だけに「雪下ろし」なんてものもありました。

  • 墓参り
  • 草むしり
  • 話し相手
  • 相談・助言 etc

少子高齢化がますます深刻になると、お金があるだけでは必要なサービスを受けることができない日が来ることもありえるような気がしてきました。

コラム|ふるさと納税でお墓の清掃サービス

ふるさと納税は特典として寄付をした市町村の特産品のお肉やフルーツがもらえるという程度の認識でしたが、ふるさと納税専用のポータルサイトがあるんですね。

ポータルサイトには返礼品の人気ランキングがあったり、「肉」「果実類」といった種類や地域を指定して検索することもできます。このサイトを見る限り自分のふるさとのためにちょっとでもという思いから寄付をする割合はかなり少ないなような気がします。

ちなみに寄付の金額が100万円以上になると、特典は高級腕時計やゴルフ場の商品券(15万円分)というものも。そんな中で2015年2月から香川県高松市の特典に少し変わったサービスが加わるようです。

高松市の少し変わった特典とは?

高級時計と比較するまでもなく、特産品のお肉やフルーツと比べても地味な存在ですがお墓の清掃サービスのニーズはかなりあるようです。そもそも、シルバー人材センターに県外からお墓の清掃の依頼が多かったことに市が目をつけてこのサービスをスタートさせたとのこと。

僕も山形県人会に所属しているので事情は良くわかります。まわりは山形を離れて40年以上という方が多く、みなさん口をそろえて年々山形へ足が遠のくと仰います。お墓の引越しという方法もありますが、なかなか難しいのが現実ではないでしょうか。

僕の実家がある米沢市は山形の中では比較的便利が良いとはいっても大阪からは新幹線で片道6時間かかります。墓参りのためにふるさとに帰るのも高齢になればなるほど負担は大きく感じるはずです。

離れて暮らす親も気になります。

高齢のためゴミ出しが負担になり指定された集積場所にゴミを運べないという高齢者のためにゴミの戸別収集サービスをしている自治体があるようです。これ以外にも高齢者が日常生活で困っていることを手助けしてくれる地域のサービスがあっても高齢者本人からの申し込みは少なく、ケアマネージャーや離れて暮らす子供達が利用のきっかけになることが多いようです。

サービスを利用するための手続きや、そもそもサービスを調べること自体が高齢になるほど煩わしくなるのでしょうね。特産品のPRも大切なことだと思いますが、単身や夫婦だけで暮らす親の困りごとを手助けするサービスや見回りサービスといった特典のニーズはかなりありそうですね。

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