エンディングノートを書いて終わりにするのはもったいない。

エンディングノートの書き方のポイント

書いておきたいと思っても、ほとんどの人が書けないのがエンディングノートの現実です。

もし書くことができたら、そこで満足するのはもったいないです。

書いただけでは何も変わりません。だから書くだけで十分なんてことはほとんどないはずです。

また書いておくよりも自分でやってしまう方が早いし、確実なこともあります。

亡くなった後の手続きのように、入院や施設の入所手続きなど必要なときには自分でできないこともあります。

考え方次第では前もって契約しておける葬儀やお墓はエンディングノートに書いておくよりも自分の思い通りに契約しておくことができます。

書いておきたいほど気になっていることを実現するために、エンディングノートを書くことをきっかけにして行動を起こしましょう。

エンディングノートを書くことはスタートです

エンディングノートを書いて終わりにしない。書き終えることがエンディングノートのゴールではありません。

私、伊藤 薫が実際にコクヨのエンディングノートを2ヶ月半かけて書いていく中で相続専門司法書士の視点から気づいたことをまとめました。

目次【本記事の内容】

葬儀について

葬儀の流れ、使ってほしい花の希望や葬儀の予算は合計でいくらくらいか。

ということを書いていると、なんだか葬儀社でお葬式のプランの相談をしているような気分になってきます。

また、そもそも葬儀をどうするか?という希望も書いておけるように作られています。

  • 葬儀をしてほしい
  • 葬儀をしなくてもいい
  • おまかせする

ここ数年、身内の葬儀や成年後見人として葬儀に参列した経験から、葬儀は亡くなった人よりも残された家族のものなんじゃないかと思うようになりました。

お葬式のスタイルも様々ですが、ご家族なり、相続人が納得できて、残された人がきちんと供養できたと思えるものが一番だなと感じます。

何をもってきちんと供養できたかは難しいところですが、いくら費用を掛けたかではないと僕は経験を通してそう感じました。

そうした理由から自分の葬儀に対して特に希望はありません。家族に任せたいと思います。

でも自分自身のことはそれでよくても、順番からすると自分の葬儀よりも先に親の葬儀をすることになると思うので、もし両親がこうしたいという希望があれば聞いておきたいとは思います。

喪主をする方としては、できるだけ希望に沿うようにしたいと思うからです。

ということは、やはり家族のためにも自分の希望は書いておいた方がいいですね・・・。

葬儀に呼んでほしくない人

少し違和感を感じたのが「葬儀に呼んでほしくない人」という項目。

亡くなったことや葬儀のお知らせが、人から人へ伝わるのを止めることはできないと思うのですが、どうしても書いておきたいという人向けなんでしょうか?

あの嫌な上司には絶対に葬式に来てほしくない、という感じなのかもしれませんね。。

そういう理由ならここには書かずに、僕ならその嫌いな奴よりも確実に長生きしてやろう!と思います!

そこに名前を書くこと自体がなんだか悔しいじゃないですか!

お墓について

ここまで亡くなる順番ということをあまり考えずに書いてきました。

でもお墓のこととなると、どうしても順番を考えてしまいます。

田舎には曾祖母が建てたお墓があって、今なら僕も入れるスペースがありそうですが、両親が先に亡くなると入れるのかどうか微妙なところ。

土地が安い田舎なのでそんなに小さくはないと思うのですが、土地柄なんでしょうね。

祖父母達の骨壷は遺骨全部を納めるような大きめのサイズということも関係しています。喉仏と少しの遺骨を納める小さいサイズだとまだまだ余裕で入れそうなのですが。

そんなわけで、お墓については年の順に亡くなったと仮定して考えることにします。

となると自分のお墓もそうですが、山形で暮らす両親が亡くなった時にそのお墓をどうするのか?ということも考えておく必要がありそうですね。

供養、管理をするには山形は遠すぎるので、お墓の引っ越しも選択肢としてあるのかなと漠然と考えていた時期もありましたが、そのまま山形においていてもいいかなと思うようになってきました。

というのも親が亡くなると山形へ足が遠退くという話を県人会の先輩方からよく聞くからです。

実家そのものが山形になかったり、ご兄弟が実家を守っていたりと状況は違いますが、何年も山形に帰ってないという方が多く、親が亡くなるとふるさとへ帰る機会が減ってしまうようです。

いまのところ年に1、2回は山形に帰っていますが、親が亡くなった後のことは僕もわかりません。

建て替えたとはいえ自分が育ったところなので、実家もそのままにしておきたい気持ちはありますが、手放すことも考えないといけないですよね。

そうなると、お墓もそうだけど実家にある仏壇はどうする?神棚は?と考えると・・・

自分が生きている間はそのままにしておこうか?とか問題を先送りにする発想しか出てこなくて嫌になりますね(苦笑)

実家を手放したら山形に帰る機会が極端に減るような気がしますし。。

そんなことをあれやこれやと考えていると、ふるさとに帰る理由と思ってお墓だけはそのままにしておくのもいいかなと思ったりします。

その前にまずは、お墓のことを両親がどう考えているのをちゃんと聞いておかないといけないですね。

コラム|真夏の墓参りと墓石の墓

8月12日の夜から山形の実家に帰省していて、昨日は墓参りをしました。

お盆の墓参りといえば・・・子供の頃はお盆の前になると、祖父の手伝いでお墓に日除けを掛ける手伝いをしてましたね。

日除けというのは、墓石の周りに木を組んでそこにすだれを垂らすもので、実用的なものというよりもご先祖様が暑くないようにというメンタルな要素が大きいものです。

実家でも何年も日除けを掛けていないようですが、お寺でも日除けのあるお墓はほとんど見かけませんでしたね。こういう慣わしは年々廃れてしまってるんでしょう。

「墓石の墓」についての記事を読んだことがあったので周りの様子を伺ってみましたが、歴史を感じさせる墓石はあっても雑草が伸び放題で荒れ果てているようなお墓はなさそうでした。

「墓石の墓」というのは、継承する人がいないために無縁墓になってしまった墓石を葬る場所のことです。

無縁墓についての全国的な調査はないようですが、調査をした熊本県の人吉市ではなんと4割超が無縁墓だったそうです。

無縁墓が増える背景には過疎化や少子高齢化が影響している模様。なんとも寂しい話だなぁと思っていましたが、実家の墓の後ろには去年はなかった新しいお墓が2基建っていて、なんだかほっとしました。

それにしても大阪と比べると山形はかなり涼しいです。特に夜は涼しくて、毎年こんなに涼しかったっけ?と両親に聞くと、こんなお盆は珍しいということ。

それでもやっぱり昼間は暑い・・・。だから、この暑い最中に墓参りをするのは大変です。

墓石の掃除や雑草が生えていれば草むしりもしないといけないし、炎天下では熱中症も心配です。年をとるとなおさら大変だろうと思います。

朝日新聞の記事で、家族に代わって墓参りをすることを生業にされている方が紹介されていました。

料金は7,500円で以下のものが含まれています。

  1. 花代
  2. 線香代
  3. 写真の現像代
  4. 送料

現像代や送料は清掃後の写真を撮って依頼者に送るための費用です。またこういったコースもあるようです。

  • 清掃のみ|5,000円
  • お参りのみ(花を供えて線香をあげる)|3,500円

料金設定からもわかるように、遠方に住んでいるため墓参りがなかなかできない人を助けるために、半分ボランティアでされているとのこと。

遠方に限らず病気や高齢を理由に自分でお墓参りが難しい方には、ありがたいサービスだろうと暑い中に墓参りをしてみて実感しました。

墓石の墓が増えるのも納得です。

翌日は実家の墓があるお寺から和尚さんに家にお経をあげに来てもらいました。想像していた住職ではなく、かなり若い和尚さんで聞けば住職の息子さんだそう。

無縁墓の問題は、個人の問題もさることながらお墓を代々守っていくことが難しい時代になっているのだろうと思います。

そんな中、小さい頃から見かけていた息子さんが立派な和尚さんになっていて、しっかりと世代交代をされていることになんだか救われた気分になりました。

コラム|常識は変わる。遺骨を宅配便で送る時代

お盆に実家でつけていたテレビから流れてきた、そうこつサービスという言葉。

「送る骨」と書いて「そうこつ」

ここまで読んで嫌な予感がした方は鋭いですね。骨というのはそう、遺骨です!!

「え!遺骨を送るの?」と心の中で思ったタイミングで、遺骨を送ることに抵抗がある場合は、「迎骨(げいこつ)」といって先方が遺骨を引き取りに来てくれるサービスもあることが紹介されました。

ちなみに遺骨を送る方法は郵便局の宅配便「ゆうパック」です(他社の宅配便では取り扱ってもらえないみたい)

遺骨は骨壷に入っているので、「こわれもの」の指定をするのを忘れないようにとのこと。

料金は30,000円からというのが相場で、2013年にスタートしているサービスです。

  • 遺骨をどこに送るのか?
  • 一体どんなサービスなのか?
  • 「送骨」からイメージできますか?

遺骨の送り先は永代供養をしてくれるお寺です。

遺骨は自ら持ち込むことがほとんどだろうと思いますが、さまざまな理由で自分で運ぶことが難しいために「送骨」「迎骨」というサービスを利用される方が増えているようです。

遺骨を宅配便で送るなんて!?

と眉をひそめる方がおられるのは想像に難くありませんが、相続人が子供ではなく兄弟姉妹になるケースであれば重宝されることもあるだろうと思います。

高齢になると自分のことで精一杯で、兄弟姉妹の納骨で遠方まで出掛けていくのはとてもじゃないけどできない。納骨だけではなく、法事・法要に十分に手を尽くせないこともあるでしょう。

僕が成年後見人をしていたAさんは、お子さんがおらず相続人は遠方で暮らす高齢の姉妹だけでしたので、選択肢としてこういったサービスがあることを教えてあげることができたら良かったと思います。

超高齢社会になり、これまではなかった、少なかったニーズが顕在化していることで「送骨」といったサービスが生まれているのだろうと思います。

ドライブスルーの葬儀場

ドライブスルーの葬儀場ができるというニュースを見ましたが、これも「はぁ~?」と感じる方も多いでしょうね。

高齢で足腰が弱くなり車から降りるのがおっくうだから葬儀に参列したくても抵抗がある、そういった方でも気軽に参列できるようにと始められたそう。

そう聞くと、なるほどなぁと思いませんか?

高齢でなくても忙しい現代社会では、平服で短時間であれば「顔だけは出しておきたい」というニーズにも対応できると思います。

一見すると奇をてらったように思えますが、現場でのニーズを丁寧にひろってきたことで生まれたアイデアだと感じました。

また、送骨は考えないまでも子供に負担をかけたくないから墓を作るよりも永代供養を希望したい。

でも他の人の遺骨と混ざってしまうのは抵抗があるという方は結構いらっしゃるのではないでしょうか(遺骨が混ざってしまうのは僕も気になります)

そういったニーズに耳を傾けたことで生まれた、遺骨が混ざらないように遺骨ごとに袋に入れて納骨してくれるサービスもあるようです。

世の中が確実に変わってきている。

求められるニーズが変わってきているように感じます。

「常識」といわれていることでは理解できないような考え方が増えてきています。親の時代とは違う、祖父母の時代とはまったく違う常識になっていくでしょう。

良い悪いじゃなくて、ここはしっかり理解しておかないといけないと思います。

私事ですが実家にある仏壇は僕が引継いだとして、それを子供達に継がせるのか?

仏壇のない家で育っている子供達が会ったこともない僕の祖父母の写真を仏壇に飾るのか?ちょっと無理があるかもしれませんね。寂しいけれど。

先のことは考えすぎてもしょうがない。そんなことよりも今をしっかり見よう。

まだ小さい子供達を連れてできるだけ実家に帰ろう。それが今できるベストなんじゃないだろうか。

そんなことを山形の実家の二階で考えていた夏の日でした。

コラム|家紋はありますか?

家紋について書いておく欄がありました。

家紋といえば・・・小学生の時の話です。

地元米沢の上杉家の家紋は「竹に雀」だとか、上杉家から伊達家に贈られた家紋があるとか。

授業で家紋というものがあると知り、「すげぇー、家紋ってかっけー」と興奮しました。

で、たぶん。

「おうちに帰ったらお父さんかお母さんに自分の家の家紋について聞いてみてください」的な課題が出たんでしょうね。

うちの家紋が上杉家の家紋と同じだったらどうしようなんて小学生にありがちな妄想を膨らませて家に帰り、両親が帰るのを待てずに祖父母に聞いたら・・・

おらえのどこは、昔から水〇百〇だから家紋なんてねぇごでぇ

と、無情にも妄想は終了・・・

水〇百〇:土地を持たない小作人のことですが、差別用語みたいなので自主規制です。

当時は「水〇百〇」ってなに?って思いましたが、祖父の実家が農家だったので、それらしく思えたこと。

それに、どう頑張ってみても上杉家どころか、武士にも程遠いように感じたので、これ以上傷つかないようにそれっきりにして今日に至るというわけ。

「水〇百〇」の真偽の程は定かじゃないけど、我が地元米沢は日本一貧乏な藩だったという歴史があるので、まあそんなところかもしれないなと。

家紋がないことも含めて今はもう受け入れています(笑)

自分のルーツしかり、歴史モノにまったくといっていいほど興味がないのは、くだんの家紋の件がきっかけかもしれませんね。

この記事を書きながらネットで調べると家紋を検索するサイトがあって、そこには、どんな家にも家紋はあると書いてありました!!

もれなく家紋があるんでしょうか?みなさんの家には家紋がありますか?

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