「相続争い 一般家庭ほど」
という見出しで、少し前の日経新聞に司法統計の記事がでていました。
「一般家庭ほど」どうなのか?というと・・・
「5千万円以下の遺産をめぐる相続争いが増加している。今年の1~9月に解決した相続争いのうち遺産5千万円以下のケースは全体の約8割を占め、比率は過去10年間で5ポイント高まった。年間の件数も10年間で5割増え、件数がほぼ横ばいの遺産5千万円超とは対照的だ。」
↑というように、一般家庭ほど相続争いが『増えている』ということ。
理由として考えられるのは、相続がメディアで取り上げられる機会が増えたことで、相続する側の権利意識が高まったことや財産が少ない人ほど遺言や生前贈与といった相続対策をしていないことが背景にあると、記事ではまとめられています。
ところで、一般家庭ほど相続争いが『多い』のかというとそれはどうなんでしょう?
確かに、データを見ると遺産5千万円以下のケースで相続争いの約8割を占めていますが、そもそも母数も多いだろうと思うので、相続争いの起こる確率は遺産5千万円超と差があるのかどうかわからないので、一概に多いとはいえないと思います。
ただし、「うちは財産が少ないから相続争いなんて関係ないよ」と相続対策(遺言や生前贈与)をしておかないと、母数が多い分だけ今後さらに増えることは想像できますよね。