もう葬儀費用の引き出しで困らない。預貯金の仮払い制度とは?

負動産なんていう言葉が普通になりつつあるご時世なので、相続できるなら遺産はなんでもいいなんていう時代じゃないですよね。

できることならやっぱり現金ですよね(笑)

不動産とはまた違った理由で悩まされそうなのが美術品・骨董品の類じゃないでしょうか?素人には本物かどうかわからないし、ましていくらなのかもわからない。

自分には関係のないものと思ってましたが、そうでもないかもしれません。

父が親戚のおじさんからもらったものなんですがお宝らしきものが実家に1つだけあります。

かの有名な戦国武将の書を元に版木が作られたった3枚だけ刷られたうちの1枚ということなんですが・・・。

ここまで書いているだけでどうもダメな感じ(笑)

(ネタにもなるので)いずれは「開運!なんでも鑑定団」にお願いしなければと思ってましたが、美術品の鑑定をしてくれる東美鑑定評価機構という機関が鑑定業務を開始したようです。

美術品の相続や贈与の手続きが楽になるのでは?と期待されているようです。「開運!なんでも鑑定団」に採用してもらえなかったら僕もこちらにお願いしようと思います。

話は変わって、今回の相続法の改正で預貯金の相続も便利になりそうな仮払い制度が創られることになりました。ざっくりと改正の背景と預貯金債権の仮払い制度の概要をご紹介します。

※わかりやすさを優先して、できるだけ専門用語を使わずに書いています。

 


改正の背景

相続人間で遺産分割が終了するまでの間は相続人単独では預貯金(債権)の払い戻しができない(※)ので、

生活費や葬儀費用など相続が発生してすぐに現金が必要な場合に、遺産をどうわけるかというより単なる当面の費用のようなものまでも払い戻しができないことが課題になっていました。

(※)ゆうちょ銀行の簡易相続手続き(100万円以下の場合)といった例外はあります

新制度の概要

相続された預貯金債権について、公平性を図りつつ生活費や葬儀費用の支払などの資金需要に対応できるように、遺産分割前にも払い戻しが受けられる仮払いの制度です。

預貯金の仮払いの制度はこちらの2つです。

  1. 家庭裁判所の判断で仮払いが認められるもの(保全処分の要件の緩和)
  2. 家庭裁判所の判断なしで払い戻しができるもの

やっぱり使い勝手がいいのは2.の方だと思います。これは遺産である預貯金のうち、一定額について相続人のひとりから払戻しが認められるようになります。

ただし払戻しができる金額には↓このような上限があります。

相続開始時の預貯金の額(口座基準)×1/3×払戻しをする相続人の法定相続分

例えば、ある口座の残高が600万円で相続人が2人であれば、1人の相続人が仮払いを受けられる金額は100万円ということになります。

ア 家事事件手続法の保全処分の要件を緩和する方策
預貯金債権の仮分割の仮処分については,家事事件手続法第200条第2項の要件(事件の関係人の急迫の危険の防止の必要があること)を緩和することとし,家庭裁判所は,遺産の分割の審判又は調停の申立てがあった場合において,相続財産に属する債務の弁済,相続人の生活費の支弁その他の事情により遺産に属する預貯金債権を行使する必要があると認めるときは,他の共同相続人の利益を害しない限り,申立てにより,遺産に属する特定の預貯金債権の全部又は一部を仮に取得させることができることにする。

イ 家庭裁判所の判断を経ないで,預貯金の払戻しを認める方策
各共同相続人は,遺産に属する預貯金債権のうち,各口座ごとに以下の計算式で求められる額(ただし,同一の金融機関に対する権利行使は,法務省令で定める額を限度とする。)までについては,他の共同相続人の同意がなくても単独で払戻しをすることができる。

参考「民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律について(相続法の改正)」法務省のサイト

参考「遺産分割前の払戻し制度について」法務省のサイト

預貯金の相続手続きというとキャッシュカードで残高を引き出すだけで解約までしないことも実際には多いような気がしますが、この方法は普通預金には使えても定期預金には対応できません(オススメしているわけではありません、念のため)。

預貯金の仮払い制度ができれば、被相続人が亡くなった後にキャッシュカードで引き出すことが減るのかどうかはわかりませんが、相続人の1人がキャッシュカードで引き出すことが相続人間のトラブルの元になるのは間違いないので、仮払いの制度が活用されれば相続トラブルを防ぐ効果は期待できそうですね。

それから異母・異父兄弟がいる場合などすぐに遺産分けの話し合いができないケースではとても便利な制度になりそうです。

相続に関して40年ぶりに法改正がありました。他にも自筆証書遺言の作成のルールが変わったり自筆証書遺言を法務局で保管するサービスがスタートすることになりました。

関連記事:自筆証書遺言は仏壇に保管しないで法務局に預けましょう!


2ヶ月に1度、郵便局でワンストップ相続無料相談会を開催しています

40年ぶりの相続法の改正が控えています。わかったつもりになっている相続の知識の確認も兼ねて相続で気になることがあればお気軽にお申込みください。

詳しくは↓こちらから。
郵便局で相続無料相談会開催中

大阪の相続あんしんナビのメンバー
大阪の相続あんしんナビのメンバー
東成玉津郵便局
東成玉津郵便局