ブログ de 相続セミナー 初級編 その9

5.遺産分けの話合い(遺産分割協議)は誰がするの?

???もしも、舟さんが重度の認知症になっていたら???

ナミヘイさんがすごく長生きをされて仮に100歳で亡くなったとすると、その時には舟さんは92歳。

もしもその時に舟さんが重度の認知症で判断できる能力がなくなっていたら、舟さんは遺産分けの話し合いをすることができないので、成年後見人という人を家庭裁判所で選んでもらって、成年後見人が舟さんを代理して遺産分割協議に参加することになります。

長女である佐々江さんが舟さんの成年後見人になることも十分に考えられますが、成年後見人(佐々江)と成年被後見人(舟さん)が共に相続人になるので、佐々江さんが舟さんの成年後見人として遺産分割協議をすることは利益相反行為にあたるために、特別代理人を家庭裁判所で選んでもらう必要があります。

成年後見監督人が選任されている場合には、成年後見監督人が本人である舟さんを代理することになります。

???もしも、佐々江さんの行方が何年も分からないときは???

ドラネコを追いかけて出て行ったまま佐々江さんの行方が何年もわからなくなったとしたら・・・

佐々江さんを不在者として、家庭裁判所に不在者財産管理人選任の申立てをして、選任された不在者財産管理人が代わって遺産分割協議を行うことになります。

相続人に未成年者や認知症の方などがおられると、その方は遺産分けの話し合いに参加できず何かと手続きが大変になりますので、遺言書で相続人が納得できるような分け方を決めておいてあげることもご家族への愛情かもしれません。