ブログ de 相続セミナー 初級編 その3

3.自筆証書遺言と公正証書遺言の違い

それぞれの長所短所を簡単に説明すると、自筆証書遺言は自分ひとりで作れるので簡単で費用もかかりません。 ただし、「日付、氏名を書く」、「ハンコを押す」などの決まりを守って作らないと最悪は無効になってしまう恐れがあります。

その点、公正証書遺言は専門家である公証人が作成するので、形式の不備で無効になることはありませんが費用がかかります。 費用は、「財産の金額」と「それを何人にあげるのか」で決まります。

例えば1億円を1人にあげる内容であれば約6万円、1億円を2人にあげる内容であれば約7万円になります。 立ち会ってもらう証人を自分で用意できなければ、公証役場でも手配してくれますがお願いするのに1人1万円程度かかります。

相続セミナー 初級編5

自筆証書遺言ならなんだか簡単に作れそうだと思われたかもしれませんが、以下の点にはくれぐれも注意してください。

①例えば、自宅を「長男に任せる」といった曖昧な表現では、「長男にあげる」という趣旨なのかわからず遺言書に書いた内容が実現できないおそれがあるため明確に書くよう注意してください。

②遺言を作るのであれば、すべての財産について分け方を書いてください。 書き漏らした財産があると、その財産については結局、遺産分割協議が必要になるので、せっかく遺言を作ったのに書き漏らした財産の分け方が原因で家族が揉めてしまうことも考えられます。

気軽に作れる自筆証書遺言ですが、実際に有効なものは2割程度とも言われています。