ブログ de 相続セミナー 初級編 その1

「ブログ de 相続セミナー 初級編」と題して、遺産分けの基本ルールについて今回から全11回で書いてみます。

登場人物をAさん、Bさんとしてもいいのですが、家族構成がすんなりイメージできるようにちょっと工夫してみました。 あのご家族とは無関係ですので、イメージが壊れた、アニメと違うといったクレームはご勘弁ください。

では、一家の大黒柱であるナミヘイさんが亡くなったという設定で、ナミヘイさんの遺産の行方を遺産分けの基本ルールを踏まえながらみていきましょう。

1.遺産分けの基本ルール

遺産分けは、遺言書があるのか、ないのかで手続きが大きく違ってきますので、ナミヘイさんが遺言書を作っていたかどうかが非常に重要です。

ナミヘイさんが「遺言書」を作っていれば、原則は、その「遺言書」の内容どおりに遺産を分けることになり、例えば「全ての財産は、長男の勝夫に相続させる」という内容であれば原則は長男の勝夫がすべてもらえるということになります。

「遺言書」を作っていなければ、法律が定める基準で分けることになります。
下図に法律で決められている相続人とそれぞれの相続割合を整理しました。 相続セミナー 初級編1配偶者は常に相続人になります。いくら仲が悪くても、別居していても同じことです。

ナミヘイさんの場合、配偶者以外の相続人は、子供の佐々江、勝男、若芽がいますので、舟、佐々江、勝男、若芽の4人が相続人になります。

相続できる割合は、舟さんが2分の1、残りの2分の1は佐々江、勝男、若芽が3等分することになるので、それぞれ6分の1ずつになります。

ただし、法律が決めているのは、「誰が相続人になって」「それぞれが相続できる割合はどれだけか」ということだけなので、「自宅は誰がもらう」とか、「預金は誰が」という具体的な分け方は相続人全員で話し合いをして決めなければなりません。

この話し合いのことを『遺産分割協議』と言います。

ここで、まず押さえておきたいのは以下の3点です。

①遺言書のありなしで遺産の行方が大きく変わってくるので、遺言書があるかどうかをしっかり確認しましょう。

②相続人以外に財産をあげたければ、遺言書を作らなければいけません。例えば、ナミヘイさんに愛人がいてその愛人に遺産をあげたければ、遺言書を準備しておかなければいけません。

③子供がいれば、ナミヘイさんの親や兄弟は相続人になりませんので、ナミヘイさんがお兄さんに遺産をあげたいというように、相続人以外に遺産をあげたい場合も遺言書を準備しておく必要があります。