セミナーではなく『旅』、日帰りツアーというコンセプトで企画した「最幸の人生を見つける旅」。旅の最後は記念撮影がお約束ということで最終目的地で全員揃って記念撮影の図です。ツアーに参加されたお二人がfacebookにこんな投稿してくれました。
棺桶に入るってことは終活セミナー?
普通はそう思いますよね。しかも医師と司法書士が講師なら終活セミナーということで疑う余地はありませんね。ところが北村さんが今回のツアーを終活ではなく、『生き活』と名付けてくれました。
終活じゃなくて生き活。棺桶に入るのに生き活。
はたしてどんなツアー(セミナー)だったのか?私、講師伊藤が気取らずありのままのレポートに挑戦してみました!
旅のはじまりはチェックインから
円く並べたイスに参加者全員が座り、自己紹介を兼ねて今回のツアーに参加した動機や思いなどを話しました。
○○さんから時計回りに話すなど順番が決められるのではなく、自分が話したいと感じたタイミングで話し始めるというルールを設けていました。お香の香りに包まれた会場で黙祷から始まるチェックインのおかげで、参加者全員がこれから一緒に旅に出るという気持ちがひとつになりました。と、なんだか怪しげなイベントが始まりそうな感じですね(苦笑)。
人生の残り時間を知る
旅の最初の目的地はステージの前のテーブルです。移動といってもほんの数メートルですが(笑)、この移動を大切にしたかったんですよ、コンセプトは最幸の人生を見つける旅なので。
まずは谷口医師が「最幸の人生」、言い換えると「後悔のない人生」とはどういうものなのか?それを見つけるためにいま何をするべきなのか?について話されました。
ここで出された課題は平均寿命から逆算して僕達それぞれの人生で残された時間を把握することでした。3分の1は眠っていると考えるので、実際に活動できる時間は想像以上に少なかったのか参加者のみなさんから大きなため息が聞こえてきました。
余命半年を突きつけられる
会場の照明が消えたと思ったらランタンが1つあるだけのステージの上で何かがはじまりました。参加者のKさんのご協力のもと谷口医師の診察室を再現しているようです。
平均寿命から逆算して人生の残り時間を計算した後は、その残り時間というのはあくまでも平均値から導き出されたものだということを感じてもらうための模擬余命宣告が始まりました。
紙に書かれた「余命半年と言われたらどんなことがしたいですか?」という問いに答えるといったお決まりのワークではなく、現役医師がレントゲン写真を準備してまで余命宣告を再現しているので中途半端は一切ありません。ガチンコです。
Kさんの演技力が高すぎて「これってもしかして本当のことなのか?」と勘違いされた方もいたくらいでした。Kさん以外の方も余命宣告を自分のこととして考えることができたと思います。
それにしても固唾を飲んで見守るというのはこういうことかと感心してしまった時間でした。Kさん ご協力いただきありがとうございました。
衝撃体験を掘り起こす
ここで満を持して私、泡盛マイスター伊藤の登場です。みなさんより少し早く最幸の人生を見つける旅に出た者としてお話させていただきました。
谷口医師のセミナー「最幸の人生の見つけ方」に出会い、人生の残り時間を意識して生きることの大切さをガツンと思い知らされことで最幸の人生を見つける旅に出て早や3年。この3年間でスーツを脱ぎ捨てて黄色のハッピに着替えての泡盛マイスター活動も板についてきた自覚もあります。
模擬余命宣告で半年という残り時間を突きつけられたみなさんに、後悔のない人生を過ごすために
- 本当にやりたいこと
- やらなくてはいけないこと
は何かを改めて考えて頂く時間です。泡盛の話はほどほどに(笑)、本当にやりたいことを見つけるためのエンディングノートを使った目標設定の方法をご紹介しました。
後悔のない(少ない)人生はやり残したことの少ない人生です。余命半年を突きつけられた時に、あれもこれもやっておけば良かったとパニくるのは当然だと思いますが、できるだけそうならないためには納得解という考え方を理解することが重要になってきます。
それはみんなが手に入れたいと思うような、わかりやすい正解はこれからの時代には存在しないからです。「納得解」については良かったら↓こちらを読んでみてください。
いつまでも「正解」を追い求めていては「最幸の人生」は絶対に見つからないだろうと思います。だから大事なのは「納得解」を探してみようという気持ちの切り替え。
そしてひとりひとりが自分だけの「納得解」を見つけるためには、過去の衝撃体験を知ることが鍵になります。衝撃体験にはこれからを生きるヒントが詰まっているからです。人生曲線を書くことで過去に起きた衝撃体験の掘り起こしにチャレンジしてもらいました。
二人一組になって過去の衝撃体験をシェアするワークはいつも盛り上がりますが、今回は一緒に旅をする仲間ということもあってひときわ盛り上がったようでした。後悔のないようにこれからを生きるヒントは見つかりましたか?
源内神父様!?のありがたい講話
源内神父は今回のツアーの数日前にお父様を亡くされたばかり。どんな話をされたのか詳しく書くことは控えますが、谷口医師も僕も嫉妬してしまうほどにみなさんの心を揺さぶるお話をされていました。
お父様の体調のことがあったので源内神父はツアーの打合せにはあまり参加できず、谷口医師と僕の二人で最終的なところを決めていたにも関わらず、当日ふらっとやってきたような(失礼!)源内神父に完全に美味しいところを持っていかれてしまったなぁと谷口さんと僕が苦笑したのはいうまでもありません。
それほどに源内神父のお話は素晴らしい内容でした。あの日あの場所で源内神父があのような話をすることができたのは、きっとお父様がチャンスを作られたのだろうと秘かに思いました。
源内神父様が導く先には
白い布で覆われた大きな木箱が。そしてその隣では黄色のハッピがなにやら準備中。
もしもの時をありありと感じる
今回のツアーで最後にお伝えしたかったのはもしもの時をリアルに感じてもらうということ。余命半年を突きつけられたみなさんにはダメ押しですね。
棺桶に入り蓋を閉めることで半年先とかではなく、もしもの時をより身近に体感してもらいました。棺桶のサイズがどうとか、素材・デザインといったことは今回はまったくどうでもいいこと。普通の入棺体験ではありません。
結局のところ模擬余命宣告や掘り起こした衝撃体験、そして神父様からのありがたい講話もすべてはこの入棺体験へとつながります。
以前、セミナーの醍醐味は疑似体験ができることだと教わりました。講師の話しやワークを通して普段出来ない体験をするためにセミナーに参加するんだと。
入棺体験は内容が内容だけに強制ではありませんが、希望される方には全員に体験してもらいたいという思いで時間とスペースを確保していました。
☆棺桶の中で手に入れたものはなんでしたか?
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入棺体験の後は泡盛体験!?
棺桶に入るのに抵抗があるという方や入棺体験の待ちの時間に飲んでいただこうと僕が造ったオリジナル泡盛「泡盛でカリー!ブレンド」を準備していました。はぁ?なんで?ってかんじですよね(笑)。
このオリジナル泡盛は僕にとっての「最幸の人生」をひとつ形にしたものなので、一緒に旅をするみなさんに見てもらいたい、飲んでもらいたいという思いがありました。
自分だけの「納得解」と言ったところでどうしても平均的なもの、いわゆる正解的なものを思い浮かべてしまうのかなと思ったので、自分にとっての「納得解」はもしかすると他の人にとっては「間違った解答」のようなもの(苦笑)でもいいんだということを伝えたかったからです。
泡盛イベントなら普通ですが、セミナー・・・じゃなかったツアーに冷やした泡盛をクーラーボックスで運んだのは初めてでした。誰もやっていないセミナーにしようという思いは谷口さんと一致していたからこそ実現した入棺体験からの泡盛体験でした。でも献血するとジュースが飲めるみたいな感じになっちゃいましたね(笑)。
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旅の締めくくりは
チェックインに始まり、チェックアウトで終わるのが旅という谷口医師の考えのもと、旅の締めくくりは再び全員で円になって座り今回の旅を通して感じたことをシェアしました。ルールはチェックイン同様、自分が話したいと思うタイミングで話すということ。
聞いていて「ずっと自分の中にしまっていたんじゃないかなと思うようなこと」をお話される方が多かったように感じました。これは源内神父様のお話が良い意味で引き金になっていたのでは?と思うのは僕の考えすぎでしょうか。
みなさんに問いたい!果たしてこれは終活なのか?
最幸の人生を見つける旅から戻った僕が思ったのは↓こんなことでした。
それにしてもここまでありのままに書いてしまうとネタばらしもいいところで、読めば体験したような気持ちになってしまう方もいるかもしれませんね。でも頭でわかっていても実際に体験してみたいとわからないことが多いと思うので隠さずに全部書きました。
もしかすると同じようなセミナーを企画される方もいるかもしれませんが、さすがにいないですかね?笑
最後にツアーの添乗員を紹介します!
☆主催者でありバスガイド役の谷口一則医師。次回の衣装は是非バスガイドで!笑
ドクター谷やんが贈る「最幸の人生 見聞録」
☆美味しいところを根こそぎ持って行く源内清芳神父。本番に強すぎ!
注)本物の神父さんではありません!
☆こう見えて普通の終活セミナーも得意な司法書士、伊藤薫
以上の3名が添乗員となり最幸の人生を見つける旅にご一緒させていただきました。興味を持たれた全国の旅行会社様からのツアーのご依頼をお待ちしています!
今回の会場には駐車場がなかったので棺桶は会場の近くのコインパーキングに運び、そこから神父様と僕とで担いで会場まで運びました。
運んでいる時に道行く人に棺桶とばれない様にと、ダンボールの箱に「棺」と書かれているのを慌てて買ってきたガムテープで隠したり、棺桶を横向きにして運ぶと気づかれそうだからと縦向きにしてタンスを運んでいるのを装ったり(笑)
といらない気を使ってツアーが始まる前に疲れてしまったので、会場は広さもさることながら駐車場が併設されているところでお願いします(笑)。
今回のツアーが生まれた舞台裏
光栄にも谷口さんからコラボセミナーのお話を頂いた時には約2年前に谷口さんと開催したコラボセミナー「【開催報告】最幸の人生の見つけ方×エンディングノート超活用術」をベースにしようと考えていました。あのときは納得のセミナーができたので、それをさらにバージョンアップすることができるのではないか?漠然とそんなことを考えていました。
誰もやっていないセミナーをしようという谷口さんとの共通認識のもとで打合せを繰り返していましたが、セミナーの打合せを進めていく中で感じていたのはどんなに良いものに改良してもイノベーションは起こせないということでした。誰もやっていないセミナーは改良の先にはなく、イノベーションの先にあると気がついたからです。
それに気がつくことができたのはオリジナル泡盛造りにチャレンジしたおかげです。普通の司法書士だった僕が酒販免許を取ってオリジナル泡盛を販売するなんてことは、いくら司法書士としてスキルを磨いても有名になったとしても成しえないことです。
司法書士がオリジナル泡盛を造れたのはそれが凄いとか凄くないとかという問題ではなく、自分自身をイノベーションしたからこそできたこと。それがわかったからです。
そしてそのイノベーションのきっかけは谷口さんのセミナーに出会い、最幸の人生を見つける旅に出たからこそ。だからこそ2年前のコラボセミナーからイノベーションを起こしたかったのです。
僕がこだわったのは棺桶を準備することはもちろんですが、絶対に外せなかったのは旅、ツアーの部分です。今回のセミナーのテーマは「旅」なので、旅をするように、時間の経過とともに場所を移動して、旅の疑似体験をしてもらいたいというところを大事にしました。
果たしてセミナーにイノベーションを起こせたのか?
これはよくわかりませんが「後悔したくないから挑戦できるときにやってみよう」という考え方で今回もチャレンジすることができたことだけは確かです。