vol.9 司法書士の僕がオリジナル泡盛を造った理由

自己紹介には「酒類販売免許を取ってオリジナル泡盛を造った云々」と書いていますが、時系列的にはあっているけど実はオリジナル泡盛が造りたくて酒類販売免許を取ったわけではありません。

いくら泡盛が好きだからといって、まさか司法書士・行政書士の僕がお酒の販売免許を申請しようとは考えてもみませんでした。

じゃあ何故申請したのか?

それは僕が行政書士だから。ってこれじゃちっとも理由になってませんよね(笑)。

とある沖縄物産展のこと。担当の方と話しをしていた時でした。「出店している泡盛メーカーさんの商品に限定せずに、もし物産展のターゲットにオススメしたい泡盛を紹介できたら反響はどうなんでしょうね?」

話題の新商品・面白い商品があっても出店している泡盛メーカーの商品という縛りがあると物産展で紹介するのは難しいので、あくまでも物産展を盛り上げる可能性を探る意味で、ブレインストーミング的な会話ですよ。

泡盛メーカーじゃなくても例えば関西の酒屋がブースを出して、その物産展のテーマに合う泡盛を並べてみたらどんな反応があるんだろう?

そんな話題が出たんです。その打合せの趣旨からはだいぶ脱線していましたが。

「果たしてそんな酒屋があるのか?」という話が飛躍して「伊藤さんに酒類販売免許があれば、泡盛マイスターセレクションの泡盛を並べても面白いんじゃないですか?」と、その時は軽い冗談として大いに盛り上がりました。

いま冷静になって考えると無理な話だよなぁとそれで終わりなんですが、その時は酒販免許があればそういう可能性もあるのかぁという妄想で頭がいっぱいになっていました。のせられやすいみたいです(苦笑)。

お酒なんて1本も売ったことがない司法書士・行政書士の自分に酒販免許が付与される自信がありませんでしたが、ひとまずやってみようかと。僕の場合、行政書士ですがほとんど行政書士の仕事はしていないので酒販免許の仕事の練習になるよなぁと。取れなくてもネタになるよなぁと思ってしまったんですね(貪欲ですね、苦笑)。

僕が行政書士だったから酒販免許を取ろうと思ったいきさつはこういうことでした。

とりあえず税務署に行ってみた

まずは税務署で相談することから始めましたが、「司法書士事務所で免許申請をするなんて今まで聞いたことありませんよ」っていう案の定、予想通りの反応が返ってきました。

それでも免許申請の目的が物産展での販売ということや泡盛だけを取り扱うこと、泡盛マイスターとして物産展での泡盛講座の実績があることを理解してもらえると、それなりに対応してもらえるようになりました(苦笑)。

なんでそんな話が出たのか忘れましたが「酒販免許があればPB商品を販売することもできますよ」ということを税務署で相談している時に教えてもらったんですね。

「PB商品ということはオリジナル泡盛かぁ~!!」とまたしても妄想は膨らんで、百貨店の物産展にブースを出すという話はすっかり忘却の彼方へ。今度はオリジナル泡盛が造れたらすごいなぁという気持ちが芽生えていました。単純ですね(笑)。

いざ申請しようとしたら

いろいろ調べていくと酒類小売業免許の中で「一般酒類小売業免許」と「通信販売酒類小売業免許」を同時に取るなら登録免許税が3万円で済むこともあって、はじめは通信販売の免許は考えていませんでしたが取れそうならどちらも申請しようと思うようになりました。

ところが、通信販売で扱えるお酒には「国産酒類は、カタログ等の発行年月日の属する会計年度の前会計年度における酒類の品目ごとの課税移出数量が、全て3,000キロリットル未満である製造者が製造、販売する酒類」という縛りがあるので、通信販売の免許を申請するには販売を予定しているお酒のメーカーさんにこの要件に合致していることの証明書をもらって申請書に添付しないといけないんですよね。

免許を取ったところで何をするのかはっきりしていないのに、証明書の発行なんて面倒なことをお願いできる人がいるのか?と考えた時に、沖縄物産展の泡盛講座のことでメールのやり取りをしていたNさんのことが頭に浮びました。

同じ泡盛マイスターだしfacebookのメッセンジャーでやり取りをしていたので、硬い文章のメールより気軽なメッセンジャーならなにより断られた時のダメージが少ないという僕の勝手な価値基準で連絡してみました。

結果は快く証明書を発行していただけることになり、それが久米仙酒造さんでオリジナル泡盛を造ることへの第一歩につながりました。

何でもありの成熟社会

申請してから審査に約2ヶ月かかると聞いていましたが、1ヶ月とちょっと経った頃に税務署から免許が付与されたという連絡がありました。なんと!予想外にサクっと酒販免許が取れてしまったんです。まぁ一応、行政書士ですからね(苦笑)。

取ったところで何もしない人に酒販免許を付与するつもりはないと言われていたので、もし酒販免許が取れたらちゃんと活用していかないといけないなぁという気持ちはありましたが、だからといって司法書士の僕がオリジナル泡盛を造るなんて大胆なことが本当にできるんだろうか?という思いはずっとありました。

免許が付与された時点ではオリジナル泡盛を造ってもらえるなんていう話はまったく出ていませんでしたが、いかんせん僕の妄想力がすごすぎて(笑)。そんな(一人で勝手に)迷える僕の背中をそっと押してくれたのはJR西日本が「お嬢サバ」という鯖を開発しているというニュースでした。これまでの鉄道会社の事業のイメージとはかけ離れていたので、「鉄道会社が鯖の開発?何それ?」って感じで衝撃的でした。

3月8日(サバの日)から高付加価値マサバ「お嬢サバ」販売開始!(JR西日本のサイトへ)

いま思えば、このお嬢サバのニュースがオリジナル泡盛を造ろうという決め手になりました。だってJR西日本ほどの大企業がこれまででは考えられない分野に参入して勝負をかけている時代。これこそがまさに成熟社会だよなぁと思ったんです。

よい意味でなんでもありの「成熟社会」なんだから司法書士がオリジナル泡盛を造ってもいいんじゃないか?そんな気持ちになってました。(ってさすがに発想が飛躍してますかね?)

それに、久米島で沖縄すばを食べている時に免許が付与されたという電話が掛かって来たので、「これはもう何かやらないといけない!」そんな気持ちになるには十分過ぎるタイミングでした。こういうことが重なって妄想が止らなくなり、オリジナル泡盛造りの交渉のために久米仙酒造さんを訪ねて沖縄に行くわけですが、この辺の話はまたの機会に書こうと思います。

なんだかんだ言っても成熟社会は面白い!

しつこいようですが、オリジナル泡盛が造りたくて酒販免許を取ろうと思ったわけではありません。行政書士だから練習に酒販免許の申請をしてみた。きっかけはそれだけです。

ノリと直感で動き出したら免許が取れてしまった。オリジナル泡盛造りはお嬢サバに背中を押されて、後は成熟社会の流れに身を任せて動いていたら、気が付いたらそういうことになっていた。これ以上に相応しい表現はないような気がします。

これが司法書士の僕がオリジナル泡盛を造ることになった本当の理由です。

オリジナル泡盛を造るために秘かに前々から準備していたと思っていた方もいるかもしれませんが、酒販免許の申請をしたのが9月でオリジナル泡盛の予約販売をスタートしたのが翌年の3月なので約半年。右肩上がりの成長社会ではありえないことだったと思いますが、こういうことが実現してしまうのが成熟社会なのかなと感慨深いですね。

そういうわけで勝手に思い入れがあるお嬢サバですが、まだ食べたことがないのでオリジナル泡盛「泡盛カリー!ブレンド」とのマリアージュを楽しむ会を企画しようと思います。


嬉しいことに10000チャレンジャーが5人誕生したので、前回からの進捗状況の報告・やってみての感想をシェアしてもらいます。チャレンジ達成を目指して参加メンバー同士が切磋琢磨するというコンセプトなので、次回も厳しい意見が交わされそうですね(汗)。

チャレンジしてみたいテーマをお持ちの方やスタートを迷っている方の参加も大歓迎です。10000チャレンジャーへ率直な叱咤激励をいただけると嬉しいです。またチャレンジしたいテーマがある方はチャレンジを形にするためのヒントが手に入るはずです。

とはいってもお酒を飲みながらの堅すぎない交流会です。「1万時間の法則」をベースにしたブランディングに興味がある方!ピンと来た方のご参加をお待ちしています!

【満席】10000チャレンジャー会議 vol.4」※募集は終了しました
平成30年3月22日(木)19時~
会場:司法書士・行政書士いとう事務所(大阪市中央区高麗橋1-5-14-205)
参加費:3,000円(お弁当とお酒・ソフトドリンクを準備します)