キングコング西野亮廣さんの「魔法のコンパス」の中で藤原和博さんの「必ず食える1%の人になる方法」が大絶賛されているんですけど、「どういった分野で100人にひとりを目指すべきか?」という問いに対する西野流の答えとしてこう書いてありました。
「芸人のクセに」と言われるようなものだ。
目指すべき3つの専門分野を仮にA,B,Cとすると、このA,B,Cの3点を結んでできた三角形の面積が大きければ大きい方が良いという考え方がベースになっているんですが、西野さんの場合、ひとつは「芸人」で、もうひとつが「アート」。
ここで3つ目に「小説」とかを持ってくると「芸人」からも「アート」からもあんまり離れていないから小さめな三角形になってしまうので面白くないという理論。ちなみにこの三角形をクレジット(信用)と呼んでいる。
有名すぎる「火花」の方がいるので「小説」では芸人のクセに感が弱いというのが納得できますよね。それに3つの専門分野を掛合わせてレアキャラを目指そうという戦略なので、芸人×芥川賞作家を差し置いてレアキャラというのはやっぱり難しいですよね。。
僕なりの解釈でいくとまあこんな感じの話です。
ここで自分自身を振り返ってみると・・・
- 泡盛講座?
- 酒販免許?
- オリジナル泡盛?
どれも「司法書士のクセに」をつけて言ってみたときの響きは申し分ない。 西野流の答えはさらにこう続きます。
クレジットを大きくするためには、もっともっと離す必要がある。
「学校」か「町づくり」あたりが面白そうだなぁ、とボンヤリ考えております。
確かに「学校」も「町づくり」も「芸人のクセに」が似合いますよね。これは3つの専門分野を掛け合わせてできた三角形を大きくするという考え方がベースにあるので、とっても戦略的な専門分野の選び方ですね。
僕の場合、僕自身まさかここまで泡盛にハマるとは思ってなかったので(苦笑)、意図的にとか戦略的に泡盛を選んだということは全くありません。
比較的最近知り会った人は、あまり人がやっていないものを狙って、あえてニッチな泡盛を選んだと思っている人もいるみたいで、「なんで泡盛なのか?」とよく聞かれますし、さすがに「本当に好きなんですか?」と聞かれることはほとんどありませんが(何回かあります(苦笑))、泡盛好きを装っていると思う人もいるみたいです。ってなんでやねん!笑
現在の泡盛を取り巻く厳しい状況がわかっていたら、オリジナル泡盛を造って在庫を抱えるなんて自分のレア感を出すことが目的ならできませんよ。だって事務所に置いてるだけじゃ絶対に売れないもん。泡盛が本当に好きじゃなかったらできないです。
なんで泡盛なのか・・・
ひと言で言ってしまえば「泡盛の美味しい古酒を作る秘訣を知って、悩んでいた自分が救われたから」です。
前にコラムにも書いていますが、長時間の残業に耐えられなくて会社を辞めて。やっとの思いで合格した司法書士も現実は想像していたものとかけ離れていて、「俺、何やってんだろ」ってもんもんとしていた時に出会ったのが泡盛の古酒でした。
泡盛はただ単に寝かせておけば良いってものではないんですよね。時々味見をして泡盛の風味・様子を確認する、そしてその時に少しだけ新しい泡盛を継ぎ足すことで泡盛は活性化して美味しくなると言われています。
人生も順調に進む方がいいかもしれないけど、時々少しだけ新しい刺激を取り入れている方が面白く味わい深い人生になるんじゃないの?そんな風に考えることができたんです。(詳しくはこちらに書いてあるのでお暇な方はぜひ読んでください)。
泡盛との出会いは僕の人生を大きく変えてくれました。
正確には泡盛の力じゃないかもしれないけど、泡盛と出会い泡盛マイスターを目指している中で人生が大きく動きました。結婚10年目にして子供を授かったのは泡盛マイスターの実技試験の勉強中でした。
そして何より泡盛をきっかけに人脈がどかーんと広がりました。しかもこれまで知り合うことがなかった方達です。今年は「つながるあわもり」という言葉を使いまくっているのですがまさにその通りで、
泡盛の応援ソング「盛り泡ろう!」のPVに出演したり、泡盛を介してご縁がどんどん広がっていくのを実感しています。
泡盛マイスターの試験にチャレンジしようと意識して泡盛を飲み始めてから約6年(2,190日)。ばらつきはありますが仮に4時間/日くらい泡盛のことに当てていたとして計算すると8,760時間。基本的に好きなことを好きなだけやっているのでやり続けることに苦しさを感じることはまったくありません。これは司法書士の勉強のときの1万時間とはあきらかに違います(苦笑)。
どんな分野で1万時間を目指したらいいんだろう?
「司法書士」それから「泡盛」を専門分野にしようとしている僕が、次に100人にひとりの専門分野を目指すとすれば・・・
久しぶりに「成熟社会の歩き方」という本来のお題に相応しい問いじゃないですか。
- 「司法書士」の時のように必要性から攻めてみる?
- それとも「泡盛」のように好きなだけで突っ込んでみる?
- 西野方式で「クセに」から考えてみると・・・
「泡盛がめっちゃ好きな司法書士のクセに・・・ うーん、いまいちピンとこない(笑)
- どMな感じであえてやりたくないことに挑戦してみる?
- まったく興味がないことに思いきって迷い込んでみる?
西野式に当てはめると、泡盛から少しずらして日本酒、焼酎あたりでは想定の範囲内すぎて「くせに」感が弱いということになりますよね。へたをすると単なる酒好きというレッテルを貼られてしまう。僕にとって「泡盛好き」と認識されることと「酒好き」と認識されることはまったく別物なので他のお酒を専門分野にするのはパスですね。。
最近ハマっていることといえば
キャンプです。今年は10回くらい行っているので1万時間にチャレンジする分野になる可能性はかなり高いわけですが、そもそもはまったく興味がありませんでした。山形の田舎で育ったので、なぜ故に田舎に行きたがるのか理解できなかったです。
九州の友達に誘われて毎年連れて行ってもらっていて、それで終わるかと思っていたけど、自分にも子供ができて、はじめてキャンプというものは親が子供に体験させてあげたいものらしいと実感しました。
自分が子供時代に経験できなかったので、その反動という面はあるかもしれませんが、今は自分が楽しいからキャンプに行っているので子供のためというのはあまり関係ありません。そう考えると、これから1万時間を投じる分野を探そうと思っている方は、一度これまでの人生を振り返ってみるのもいいかもしれません。自分でも気が付いていないだけで渇望しているものに出逢えるかも。
できるだけ離れたテーマで3つの専門分野を持とうと思うと、好きかどうかを基準に選ぶのか?あえて思ったところからずらしてみるのか?考え出すとなかなか面白いですよ(^^)
まさに1万時間チャレンジ中の方や1万時間にチャレンジしてみたい分野がある方など「1万時間の法則」をベースにしたブランディングに興味がある方と飲みながらいろいろお話したいと思い新年会を開催します!
ピンと来た方のご参加をお待ちしています(^^♪
「10000チャレンジャー新年会」
平成30年1月17日(水)19時~
会場:オフィスG株式会社