その8 もし貸しているお金があれば・・・

私、司法書士伊藤 薫がコクヨのエンディングノートを書いてみた体験談です。1冊のエンディングノートをはじめから最後まで2ヵ月半かけて書いていく中で、感じた気持ちや相続の専門家からみて注意しておくべき点、エンディングノートにまつわるエピソードを綴ったものです。

不動産の次は、その他の資産について記入します。

その他の資産の例として挙げられているのは、「絵画」、「美術品」、「貴金属」、「ブランド品」、「高級時計」、「自動車」など。金額を書く欄があるので、高価な財産や一般的に価値のあるものを書いておけばいいんでしょうね。

私が思い当たるのは自動車ぐらいですね。
書く欄も余っていることだし、個人的な価値観でよければ秘蔵泡盛でも書いておくとしますか。

保管場所を記入する欄もあるので、貸金庫、トランクルームを契約している方はここに書いておけばいいですね。

その他の資産の最後には、「貸しているお金」について記入します。

「借りた金は忘れるな。貸した金は忘れろ」と言ったのは、田中角栄でしたっけ?共感はできても実行するのは難しいので、私は忘れないように書いておきます。

貸したほうがいくら忘れずに覚えていたとしても、貸しているお金(債権)は消滅時効といって、長期間(10年、商事債権の場合は5年)権利を行使しないと行使できなくなる制度があります。

(債権等の消滅時効)
民法第百六十七条  債権は、十年間行使しないときは、消滅する。

「貸した日」や「返済の状況について」書く欄があるので、貸したお金が消滅時効にかかっていないか確認をして、場合によっては相手に内容証明を送るなど何らかのアクションを起こした方がいいかもしれません。

名言に従い忘れてしまうのもひとつかもしれませんが。 

その9に続く。