その24 家族の負担や不安を少しでも軽くするため

私、司法書士伊藤 薫がコクヨのエンディングノートを書いてみた体験談です。1冊のエンディングノートをはじめから最後まで2ヵ月半かけて書いていく中で、感じた気持ちや相続の専門家からみて注意しておくべき点、エンディングノートにまつわるエピソードを綴ったものです。

告知・延命処置について。

どうやらエンディングノートを書くのも佳境に入りました。う~ん、う~んと悩むばっかりで全然書けません。「告知」、「延命処置」、「臓器提供や献体」といった内容が続くので、真剣に向き合えば向き合うほど書くのに時間がかかります。

私は告知、余命宣告はしてほしいです。

限られた時間でやりたいこと、やらなければいけないことが今はたくさんあるからです。

でも、先の話として80代ぐらいで仕事もリタイヤしてのんびり暮らしているという状況でエンディングノートを書くとしたら、それほど周りに迷惑をかけることもないかなと思うので、はっきりしたことは言わないで欲しいなぁとか思ったり。勝手かもしれませんが。

親の延命処置をするかしないかで、子供達が病室で揉めてしまったという話を聞いたことがあります。病室で揉めるようでは、亡くなった後の相続手続きを円満に進めることができるか不安が募ります。 延命処置についてのご自身の希望を伝えておけばご家族が揉めずにすんだかもしれません。

揉める火種を作ってしまうことにならないように、延命処置に関わらず何事も意志は明確にしておきたいですね。

このエンディングノートにはありませんでしたが、終末期に胃ろうを選択するかしないかも大切なことだと私は思います(胃ろうは、終末期にする場合とそうでない場合で明確に分けて考えなければいけないようです)。 自分で判断ができない状況になれば、胃ろうをするかしないかの判断を家族がしなくてはいけないかもしれません。

終末期の胃ろうをめぐっては賛否あると認識していますが、少なくとも家族に判断を委ねるのは酷じゃないかなと、胃ろうを選択した祖母と選択しなかった祖父を身近でみて感じました。

エンディングノートは、もしもの時に家族の不安や負担を少しでも軽くできるようにという想いで書くのがいいと思います。

その25に続く。