エンディングノートは書かなくてもいい!?

エンディングノートさえちゃんと書いておけば、「これで突然自分に何かあっても家族は困らない、大丈夫だ」というのは、いくらなんでも無理があるかもしれません。

でも「介護の希望」や「延命治療の希望」といった最低限のこと、そこだけでもきちんと書いてあれば、もしもの時にご家族の役に立つでしょう。少なくとも「こんな風に思っていたんだ」とご家族が冷静さを取り戻すぐらいの役には立つはずです。

だから、エンディングノートは本音で書かないと意味がありません。本音を書くことに躊躇する方もいると思いますが、そういった状況でご家族が知りたいと思うのは書いた人の本音ですよね。

もしもの時のことや、それ以外のいろいろなことについて、家族の中で普段から十分にコミュニケーションが取れていれば、エンディングノートなんて書く必要がないかもしれませんが、できている家族が少ないからエンディングノートがこんなに話題になるんでしょうね。

でも、エンディングノートを書くことをきっかけに、もしものことを真剣に考えてみる、家族と話しをしてみる。そういうことの方がエンディングノートを一人で一所懸命に書くことよりも大事かもしれません。

それならノートで間接的に気持ちを伝えるよりも、言葉で直接伝えた方が伝わると思いませんか?

そうは言っても現実は、突然、親にもしものときの話を切り出すのはなかなかハードルが高いので、エンディングノートをきっかけにすることはお勧めです。私自身も両親にエンディングノートを渡したことをきっかけに、両親から介護の希望や延命治療をどうしたいのかを聞くことができました。

じゃあ、元気なうちに十分話しができているなら、エンディングノートは書かなくていいのかというと、そんなことはありません。突然、何か起きた時には気が動転していて、前もって話しができていたとしても記憶が曖昧になってしまうことだってあります。子供が何人かいれば、そんなことは言っていなかったと話が食い違うことだって考えられます。

いざという時に「お父さん、なんて言ってたっけ?」じゃあ意味がないですよね。

大切なことは形に残しておくこと。

そして、もしもの時にすぐに取り出して家族が中身を確認できるようにしておくことです。だから、エンディングノートを書いていることをきちんと家族に伝えておくこと、いざという時にすぐにわかる場所に保管しておかないと意味がありません。

緊急医療情報キットを真似て、エンディングノートを冷蔵庫の中に置いておくのもひとつの手かもしれませんが(A4サイズを立てるスペースが家の冷蔵庫にありませんでした)、私は書いた人の代名詞ともいえるものがあれば、そういう場所、そういう物のそばに置いておくことをお薦めします。

エンディングノートの保管場所1
例えばゴルフが好きな人はゴルフバックの中に、読書が好きな人は本棚の分かりやすい場所に、仕事が命の人は職場の机の引き出しにというように、書いた人からすぐに連想できるような場所ならいざという時にでも迷わずエンディングノートを確認することができると思いませんか。

泡盛命の私の場合は、泡盛の甕の隣に置いています。

エンディングノートの保管場所2