知識ゼロなのに会社を辞めてまで司法書士試験に挑戦した理由

このタイトルが気になった方は、

  1. 会社を辞めたい
  2. 資格に挑戦したい
  3. 働きながら資格試験の勉強中

という状況の方なのかなと思います。

知識ゼロなのに無謀にも会社を辞めてまで、僕が合格率3%未満の司法書士試験に挑戦した理由について書きました。

もし何か参考になれば嬉しいです。

理由はいろいろありますが、シンプルに会社を辞めたかったのが大きいです。

何で辞めたかったのか?

残業がきつかったから。。

長時間労働がごく普通の職場だったので、同じ部署の人がどんどん辞めていくんです。

そうすると辞めた人が抱えていた仕事が残っているメンバーにどんどんまわってきます。

僕は辞めるタイミングが少し遅かったんでしょうね。

辞めようと決めた当時の残業時間は200時間でした。

もちろん1ヶ月の残業時間がです。

深夜にタクシーで帰る時間もない日はフロアにある打合せスペースのイスを4つ並べて寝てましたね。

いまキャンプで寝心地とかあまり気にせず熟睡できるのは、あのときのトレーニングが役に立ってるんでしょうね。

ってトレーニングじゃねぇし(笑)

残業時間が月に100時間を越えることなんてザラにあったので年々慣れてきているということもありましたが、年の近いメンバーと飲みに行って愚痴を言い合って発散できるうちは大丈夫だったんです。

いつしかそんなメンバーがひとり辞め、ふたり辞め。

一緒に飲みに行くメンバーがいなくなるわ、辞めたメンバーの仕事が自分にのしかかってくる。

置いていかれた感が募っていました。

  1. 新しい仕事なんか入ってこなくていい。
  2. 入ってきてもいいけど、とにかく僕にまわってくるな!
  3. これ以上、僕の仕事を増やすな!!

30歳前にして仕事に対してまったくやる気がなくなっていました。

バリバリ仕事をこなしてキャリアをあげるなんて考えは出てこないんです。

社会に出るときにこんな自分になることを想像していなかったので、ここまで情けない自分が許せなくなってしまいました。

いま思えば長時間労働もやる気が出なかった理由のひとつですが、最大の理由は仕事にハマれなかったからだと思います。

やらされ感が大きかった。。

司法書士試験の勉強だって相当ハードでした。でも自分で決めたことなのでイキイキと取り組んでいたと思います。

いまあらためて振り返ればですけど。

やる気はゼロでしたが(苦笑)、それでも与えられた仕事を日々こなしているうちに左の耳が聞こえにくいことに気がつきました。

会社の先輩がストレスから突発性難聴になったのを近くで見ていたので、もう限界だなと思いました。

身体のこともそうだし、何よりこのまま会社にいても自分の未来が見えない。

そこからは早かったです。

辞めると決めたら、本当に早かった。

決めてしまえばあとは早いです。どんどん進みます。

もしやりたいことが進んでいないとしたら、決めたつもりになっただけで実は決めてないからだと思います。

会社を辞めて今度は司法書士試験の勉強に追われる生活が始まりましたが、それでも辞める前に比べたら時間ができたのでまた耳鼻科を受診しました。

結果は特に異常はなく、それどころか普通の人よりもよく聞こえてますよってことでした(笑)

きっかけってそういうものかなと思ってましたが、「嫌われる勇気(岸見一郎・古賀史健)」を読んでなるほどと思うことが書いてありました。

64ページあたりです。

赤面で悩んでいる女の子は自ら赤面症を作り出している。

なぜかというと赤面症を持っている限り「私が彼とお付き合いできないのは、この赤面症があるからだ」と考えることができる。

告白の勇気を振りしぼらなくていいし、仮にふられても赤面症のせいにすることもできる。

赤面症であるうちは、「赤面症が治ったら・・・」という可能性の中に生きることができる。

どうして彼女は赤面症になったのか?

アドラー心理学では「彼女自身が赤面という症状を必要としている」からと考えるそうです。

そう考えると、左耳が聞こえにくいという症状は僕が作り出したということみたいです。

そして、赤面症の女の子のように耳のことを治るまで会社を辞めないでおこうという理由に使うこともできたけど、

 

このままじゃ大変なことになるからその前に辞めようという一歩踏み出すための理由に使ったということになります。

左耳が聞こえにくいという症状を僕が必要としていたんでしょうか?

これはわかりませんが、あのとき会社を辞めてよかったと今は心から思います。

会社を辞めると決めましたが・・・

辞めてどうするの??って話なんです。

既に結婚してマンションを買って住宅ローンはたっぷり残っていたし・・・

そんな状況で辞めるとなると家族に納得してもらう理由が必要じゃないですか。

理由よりも実際問題、住宅ローンは払っていかないといけないし。

いくら左耳が聞こえにくいという不調を抱えていたとしても、辞めてからどうしようかを考えるっていうのはさすがに無理でした。

辞めた後の道筋をつけずに辞めたらきっとダメになるという不安が自分でもありました。

辞めることへの不安じゃないですよ。この違いは大きいと思います。

働いていた会社が嫌というよりは業界が抱えている長時間労働の問題が嫌だったので、転職しても同じ建設業界だとどこへ行っても長時間労働からは抜けられない。

だから転職は違うなと思っていました。

サラリーマンじゃなくて自分で何かやらないと、最終的には残業というものから抜け出せないと思ったんですよね。

今思えば、うちは親が公務員だったので自営業が一番遠い存在で自営業の厳しさについての想像力が欠如していたことも大きかったと思います。

当時は起業なんて自分には絶対に無理だと思っていたので、独立できる資格を目指そう!ということにしました。

いろいろ調べて(とりあえず今回は端折ります)、司法書士が独立しやすい資格だという情報に辿りつきました。

その当時、借金の問題が身近にあったのですが、司法書士も簡易裁判所で弁護士と同じように活躍できるようになるという情報も聞こえてきて、司法書士になればそういった問題のサポートができるんじゃないかと、人並みに司法書士になった後の展望ももちろんありました。

それに司法書士の仕事や業界に対して実体験としての情報がゼロだったので、司法書士を目指すことへのハードルが低かったことも後押しになったと思います。

司法書士試験の合格率が3%未満ということについては、独立しやすい資格なんだからそのくらいじゃないと逆にダメでしょ!みたいな、少し他人事のような思いもありました。

まだ勉強をスタートしてなかったからこんな他人事みたいな感じだったんでしょうね。

若いなぁ(笑)

 

僕が勉強していた頃は、司法書士試験に合格するには3,000時間は勉強しないと受からないと言われていました。

この3,000時間をどう感じるかですが、そんなに大変だと感じなかったんですよね。

というのも・・・めちゃくちゃ残業していたので(苦笑)

残業時間のアベレージを100時間/月として通常の勤務を8時間/日×20日/月と考えると160時間/月。

だから本気を出せば月に260時間は勉強できるでしょ!みたいな。

今から勉強をはじめたら7月の本試験まで1年3ヶ月あるから3,000時間に到達できる計算。

そういう感覚だったので、時間さえあれば3,000時間勉強することに関しては余裕すらありました。

そう!時間さえあれば。

会社を辞めなければ残業!残業!残業!で3,000時間どころか、勉強する時間がほとんど取れないので辞めることにしたというのが理由ですね。

そうは言っても中々、思い切れないよ~という感想もあると思います。

ちなみに司法書士試験に合格さえできたら・・・と僕はこんな妄想をしていました。

  1. すぐにでも独立開業できる
  2. 特に営業をしなくても仕事はたくさんある
  3. 独立すれば、やらされ感のある残業とはオサラバできる

「司法書士は独立開業できる資格、平均年収1,400万円」という予備校で耳にした情報を当時は鵜呑みにして本気で信じていました(苦笑)

自分勝手な思い込みと言われればそのとおりかもしれません。
いま思えばですけど。

まあ現実が見えていたら、合格するまで頑張れなかったでしょう。

というか司法書士試験に挑戦するためには会社を辞めなかったかもしれませんね。

そういう意味では合格してから、幻想だったと気がついて本当に良かったと思います(笑)


まとめると

なぜ司法書士を目指したのか?というと、やらされ感しかない残業とおさらばするために独立開業したかったから。

司法書士試験に合格するために必要な勉強時間を確保するには会社を辞めないと無理だと思ったからです。